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院長の独り言

院長の独り言 その208

ドライブ

12歳年上のいとこ夫婦が、1週間我が家に滞在した。2年前に初めて沖纏から遊びに来て、居心地の良さに味をしめ、3回目の滞在となった。私のいとこではあるが、私より妻と気が 合うようで、 私抜きで色んな事が決められる。

滞在中「奥さんに任せて、僕はゴルフに行っていいかな?」と妻に聞いたら「休みの日くらいあなたが観光に連れて行ってあげて!あなたのいとこよ!」と呆れ顔でにらまれた。確かに食事の準備に洗濯、クリニッ クの仕事と、妻は大忙しだった。

いとこ夫婦を見送った翌日、今度はフランスの姪が4日間滞在した。姪の帰国日は、前夜から大雨で、西鉄電車も止まリ、高速も通行止めに。早朝の便で、予定より早めに出発したため無事に空港へ到着し、 姪を送り出した。

ところが帰路は冠水や通行止めが相次ぎ、3号線は大渋滞。途中トイレが 我慢できず、ガソリンスタンドで給油がてら用を足した。「こんな大渋滞の時に、 1人じゃ寂しいから、 2人で良かったね」と妻に言われ「俺1人だったら、横入りとかして、もう家に溢いてるよ」と言ってしまった。

滅多に怒らない妻の地雷を踏んだ瞬間だった。

「それって私が居ない方が良かったってきこえるよ。以前同じことで注意したことがあったよね」と、昔の失敗まで思い出させてしまった。

しばらくの沈黙の後、 妻がポツリと呟いた。「女はね、 色んな不満をずっとためているのよ。あなたみたいに簡単に切れないのよ。そして、我慢して、我慢して、我慢の限界まで来た時、もうこの人とは一緒にいたくないと思うのよ。」と。

4時間かけて家に到溢した時 「今日は運転ありがとうござい ました」と妻から笑顔で言われ、少しホッとしたが、恐怖の ドライブだった。

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