カテゴリー:
院長の独り言
院長の独り言vol.178
院長の独り言 その178 <ノーマジーン:2016年12月号>
おっしゃる通りです
医師会の美術展が毎年久留米の小さな画廊で行われる。絵画に写真、時にはビデオや彫刻や手芸作品が出展される。私はもちろんパネルにした写真を出展。
最初のうちは、今年は今年はどれにしようかと大量の写真とニラメッコをしたが、そのうちそこそこよく撮れた写真はまとめてパネルにしておき、美術展の前にその中から選んで出展するようになった。美術展の前夜は、画廊での前夜祭が行われ、出展者や医師会の理事の先生たちと歓談し食事とお酒が振舞われる。
画廊のオーナーは妻の知り合いなので、今年も夫婦で出席し、他の先生方の作品を今年も鑑賞した。海外の写真やデジタル加工されたお洒落な写真を観ると「いい写真を撮りたい!」とやる気満々になるが、ほろ酔い気分で帰宅する頃にはすっかり忘れてしまう。
春には桜を追いかけ、秋には紅葉の撮影旅行に行った情熱は、男性更年期のせいか減退してしまったようだ。自室の防湿保管庫にはしばらく使ってない重たいカメラやレンズの数々が並んでいる。コツコツとへそくりして買った思い入れのあるカメラにネットで必死に探したレンズ。あれが欲しい!これが欲しい!と欲望まみれだったのに、いつの間にかカメラ類に欲しいものがなくなって来た。
「最近物欲が無くなったよね」と妻に言うと「物欲がなくなった?」と呆れ顔で「ビデオカメラを欲しがり、車を欲しがり、ゴルフクラブを欲しがり、パソコンを欲しがり、おいしいワインを飲みたいとか、旅行に行きたいとか言って、ニヤニヤしながらジャンボ宝くじを買ってる人間に欲が無い訳ないでしょう」と言われてしまった。・・・おっしゃる通りです。