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院長の独り言

院長の独り言vol.146-150

院長の独り言 その146   <ノーマジーン:20143月号>

脱帽

娘が料理教室に通い始めた。通りがかった教室の前で無料体験に誘われたのがきっかけだった。友人を誘うはずが誰も都合が合わず、結局妻を誘って親子で出かけた。

我が家は皆「食いしん坊」で、娘も料理の手伝いはするものの妻は台所で何時間もかけて料理作っている。『料理教室で基礎を教えてもらって家で再現してくれたらラッキー』と妻は思ったようで、無料体験後に娘を即入会させた。

妻のもくろみ通りに、教室で習った後、娘は家で再現し、少々アレンジを加えつつ料理の腕はめきめき上がっている。妻は料理本で美味しそうなレシピを見つけると「これ作って!」と娘におねだりし、「上手!美味しい!幸せ!」を連呼しながら料理を味わっている。元々美味しい物に目がない上に、おだてられたら木に登る性格であるため、張り切って台所に立っている。私や娘の性格を知り尽くした妻は上手におだてて、いつも操つられている気がする。

そんなある日「お母さんはね、栄太郎は絶対大人になったら大成すると思ってるよ。昔から大器晩成だと信じてるし、ずっとそう言ってるやろ?だからちゃんと努力せんね」と妻が息子に力説していた。だが残念な事に、バスケットに夢中な息子はおだてても乗ってこない。

今度は娘に「弟の勉強を見てやって。彼がこのまま働かんくなったら困るやろ?お母さんたちは先に死ぬからいいけど、お姉ちゃんにお金借りに来たり、問題を起こして尻ぬぐいするのは嫌やろ?じゃあ自分の将来の平和の為にも面倒を今見てやって!」と脅している。妻の見事な飴と鞭の使い方に私は脱帽するばかりである。

 

院長の独り言 その147   <ノーマジーン:20145月号>

古いビデオ

娘の小さい頃のビデオ撮影した動画を編集した。さすがに最初の子供なので、高校卒業迄に40時間以上の大量の映像がある。生まれた頃はハンディカムでのアナログの撮影なので画質もそれほど良くないが、その中のいい所だけを集めて生後1歳半までを1時間程にまとめた。何日もかかった力作なので、家族でビデオ鑑賞をすることになった。

今や大きく育った娘だが、生まれた頃は2800gに届かない標準より小さい赤ちゃんだった。乳児期は泣いてばかりで大変手がかかった。20年以上前の私は若くて、髪の毛もふさふさだった。妻は今とあまり変わっていない。「子供達はパパ若い!パパかっこいい!ママも若い!」と言われながら嬉しくなった。ビデオのほとんどは妻が日中に撮影したもので、当然声だけの登場が多い。突然妻が「それにしてもブッサイクやね~。可愛い可愛いと思って育てたけど、今になって冷静に見るとやばいね~。でもこのブサイクさが可愛いよね。ブサカワ!」と言った。ブサイクと言われたのに、皆うれしそうに笑っている。 そのうち、静かになった娘の目から涙がこぼれ落ちた。皆驚いた。「ヒョットしてブサイク発言で傷ついた?」固まった・・・。ビクビクしながら妻が「何で泣いてるの?」と聞いた。娘は「みんなに愛されてたんだなぁと思ったら、嬉しくて幸せで涙が出てきた」と応えた。その言葉を聞いた瞬間、私の胸にも熱いものが込み上げてきた。妻はニヤッと笑った。

さて息子のビデオだが、言うまでもないが2人目なので娘に比べればかなり少ない。でも息子を溺愛してる義兄が沢山撮影してくれていたのでこれをうまく編集するのが、私の腕の見せどころである。彼は受験生なので今年度末迄に完成させよう。

 

院長の独り言 その148   <ノーマジーン:20146月号>

達人

4/29高3の息子の体育祭があった。中高一貫校で、5歳上の娘の時から11年連続で参観し、ついに今年で最後になった。天気予報は曇りのち小雨。もし雨天順延になれば翌日になる。そうなると以下のようになる。

私は仕事で不参加→妻がビデオとカメラを撮影→私がその写真や映像に不満→妻怒られる→一人で頑張った妻も不満→夫婦微妙→困る→二人で必死に晴乞い。

悲壮な願いが通じたのか?小雨がパラつく中、午前中の競技をいくつか中止して、1時間遅れで体育祭は始まった。最大のイベントは午後からの応援合戦。不器用な息子がどれだけ練習していたのかを知っているだけに、私まで緊張し、カメラを握る手まで震えてしまった。

息子は3つある応援団の最初の演舞に出ていた。しかし、応援合戦が始まると共に、小雨から本降りになり何とかビショ濡れになりながらも最後まで頑張った・・・。その後1時間の中断となり、応援合戦の中止は免れた。

ふと、息子が小6の時の応援合戦が「大雨→中止→翌日順延」になったのを思い出した。そう言えば、息子の気合の入った行事は大体雨が降る。こんなところも遺伝するのだろうか?そう、私は「雨男」。いつも強烈な「晴れ女」の妻が、大雨もはねのけるのだが・・・。11年間で初めての大雨と予想外の寒さに体育館に避難した。すでに避難していたほかの人々は皆震えていた。

なのに妻は断熱材を敷き詰めた床の上でユ〇クロダウンを着て暖かそうにしているのだ。私にタオルを渡し、持参した電気ポットでお湯を沸かし、温かい飲み物やカップ麺を作っている。息子友人の父母にも温かい飲み物やお菓子を振る舞い、体育館内の長い行列に嘆いている知り合いに空いてるトイレの場所を教える。

冷たい飲み物が入ったクーラーボックスに腰かけ熱いお茶を飲みながら、「体育祭の達人」だと感心した。

 

院長の独り言 その149   <ノーマジーン:20147月号>

バスケットと京都

5月末に高3の息子の最後のバスケットの試合があった。5年前、娘が高3の時は代診を頼み午前中仕事を休み、スポーツ撮影用のカメラ・レンズをレンタルして唐津まで試合観戦に行った。なのに今回はどうしても代診が無理になり休めなかった。泣く泣く妻だけがママ友と同乗し、唐津に向かった。妻はおしゃべりに夢中で高速を降り忘れ、次のインターからUターンして現場到着。

「縁起悪いねー」とは思ったが、「厄落としは済んだ。これで試合は勝てる」とポジティブシンキング!

息子達のお坊ちゃまチームはプレッシャーに弱く、緊張でガチンガチン。試合はずっと最終クオーターまで終始リードされたまま、応援に来ている父兄の悲鳴のまま終了。で、勝っちゃったそうです。残り22秒で同点に追いつき、残り10秒で逆転する素晴らしい試合だったとか。「休診してでも応援に行くべきだったかなぁ~」と試合後涙する息子と妻が抱き合う写メに、母親はいいなぁ~と淋しい父でした。

その夜診療終了後、京都の学会に妻同伴で新幹線で出発、息子の勝利に車内でビール三昧、23時に到着。早起きして11時迄観光して学会に向かい公演を聴き、学会が終わって夕方から観光する2日間だった。

数カ月前に妻と娘が観光し私が行った事が無い名所に観光することになって案内してもらうも妻が何度も道を間違え、閉館時間、予約時間、汽車の時間に遅れそうになり、その度に猛ダッシュする羽目になった。普段はよそ見しながらゆっくり歩く妻が、いきなり猛ダッシュする度に私は置いて行かれたが、どうにか間に合い汗ダラダラの連続だった。当日の最高気温は36度。

予想外の暑さ、猛ダッシュ、運転をしなくていい!そんなラッキーが重なり、ビールをどれだけ飲んだだろうか。暴飲暴食のツケは、しっかりお腹周りに表れてしまった。ユルユルだったズボンがバチバチになり、リバウンドかと慌てる私。「大丈夫、太ってた時のズボンは全部取ってあるから」の妻の言葉に、しばらく休んでいたジム通いの再開を検討中。『必ず行け!』と妻の顔に書いてあるが、見ないようにしている。

 

院長の独り言 その150   <ノーマジーン:20148月号>

ヤフオクドーム

学生の頃はバスケットばかりで成人してからはゴルフ三昧と野球にはあまり関わらず、大した興味も無かった。もちろんちょっとした草野球はした事あるし名球会に入るような選手や米大リーグで活躍する選手は知っていた。そのため福岡県内に住みながら、たまにもらったチケットは友人にあげて今まで一度もホークス観戦をしたことがなかったが、ふと一度は球場で観戦したくなった。

妻に話すと、あっという間にどこからかチケットをタダでゲットしてきた。当日ドーム初心者の私達夫婦は、キョロキョロと周りを見ながら、ぎこちなく応援した。外野席だったがフライが上がると慌てて身を潜める妻と隣に座ったホームランボール目当ての高齢者のご夫婦の反応に笑ってしまった。残念ながら負け試合のため花火も見れず、また車だったためビールも飲めず、心残りの観戦となった。帰りは渋滞に巻き込まれ高速に乗る頃にはぐったりだったがまぁまぁ楽しかったので満足した。

それから3週間後、今度は同級生からボックスシートでの応援のお誘い!しかもマイクロバス送迎あり、家族もどうぞ!とのことだったが、妻も子供も予定があり、1人で参加した。半ドンの木曜日だったので午後の用事を片付けて、車は使わず雨が降りそうな中を『西鉄→地下鉄→徒歩』で現場到着。ぎりぎり間に合ったがプレミアムゲートが判らず一般ゲートで足止めされ焦りまくった。友人達はすでに到着しておりユニホームを着て盛り上がっていた。部屋だけではなくちゃんとした観戦席もあるのに驚きつつ応援した。美味しいツマミに冷えたビールや焼酎、そしてソフトバンクホークスの7-0の圧勝と花火、最高に楽しい観戦となった。

ほろ酔い加減で乗ったマイクロバスも盛り上がり、自宅付近に近づいた時、帰るコールが未送信なのに気づき送信した。『今から帰ります』とメールして3分後に帰宅すると「どこからメールしたの?もっと遅いと思っていたのに・・・」と妻と娘。帰って来なかった方がよかったのか?単純に風呂の準備が間に合わず焦ったと聞いたが酔いが冷めてしまった小心者の私です。

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