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院長の独り言

院長の独り言vol.136-140

院長の独り言 その136   <ノーマジーン:2013年06月号>

腰が痛い

GWに妻と娘と3人で愛車に乗り岡山の義弟(妻の弟)宅へ行った。行きは中間地点の岩国の温泉旅館に泊まり、錦帯橋や岩国城を観光し、翌日岡山へ向かった。

飲んべえの義弟夫婦は、酒好きの私を大歓迎してくれた。運転を免除された私は、真っ昼間から岡山市内や近郊を観光しながらビールも楽しめた。夜はビール、焼酎、シャンパン、日本酒と、飲み物専用冷蔵庫にはよりすぐりのお酒たちが、冷え冷えでスタンバイされていて、おいしい料理と共に浴びるようにお酒を飲んだ。二泊三日の最終日は夕方から運転なので淋しいながらもお酒はなし。

早めの夕食を食べ、お風呂にも入り、帰宅したらすぐ寝れる状態で5時に義弟宅を出て倉敷経由で高速に乗り帰路についた。さて500キロの運転が始まった直後いきなり故障車があり5キロの渋滞となった。広島では30キロの渋滞となった。テレビで帰省ラッシュを見る度に「GWは渋滞に決まってるやろ!」とあざけ笑っていた自分が捕まってしまった。

途中何度かSAで休憩したが大混雑で車も停めにくかった。娘は後部座席で寝てしまっていた。疲れのため会話は減ったが妻は助手席で何とか起きていてくれて助かった。

そうそう、定年退職した夫婦が、キャンピングカーで日本一周するテレビ番組を見て、自分もやりたい!と意気込んだ結果、今回車での旅になったことも思い出した、「車で観光しながら旅をするのっていいよね!」と熱く語るが、妻は「そうだね~」とイマイチの反応だったなぁ。

長い山口県を走破し関門橋を渡り九州上陸して小倉の街の灯りを見たときは涙が出そうになった、ナビが教えてくれる自宅への到着時間が刻々と迫って来る、久留米ICについて留守番していた息子に連絡した。一人でHappyな時間を過ごした彼は起きて待っていてくれた。

結局5時間の予定の帰路は7時間かかり、夜中の12時過ぎて帰宅した時には、腰は痛いし目はしばしばで疲労回復。

「もう車での遠出はやめようね」との私の弱音で、日本一周の老後の楽しみは、あっけなく幕を閉じた。でもがんばる。

 

院長の独り言 その137   <ノーマジーン:2013年07月号>

夜型

私は夜型人間で寝るのは夜中の2時~3時で、遅い時には5時過ぎに眠りにつくこともある。妻のおはようの挨拶に私はおやすみと答える事もある。当然睡眠不足の私は、お昼のお弁当を食べ終わると、院長室のソファーでお昼寝をする。忙しくてお昼寝ができなかった日は、診療終了後に睡魔が襲って来る。さっさと帰宅すればいいけれど、パソコンで小説を読んだりDVDを観たりと、リフレッシュタイムは大切である。

それが最近、この大切なリフレッシュタイムに、眠ってしまうようになった。一度寝てしまうと、うたた寝とは言えないくらい爆睡し、気が付けば5時間以上経つこともある。妻から「そろそろ帰ってきたら?」と電話があり、「今から帰る」と言った後にまたソファーで二度寝をしてしまう。その後電話の音にも気付かず、もしかすると院長室で倒れてるのではないかと心配した妻が12時過ぎに探しに来たことが数回ある。そんなことが続くと「もう先に寝るね~」と12時過ぎに妻から電話があるようになった。

先日「ゴルフの練習とジムに行ってきます」と妻にメールを送ったまま不覚にも眠りに落ちてしまった。当然ジムの閉館時間にも帰って来ないし、電話にも出ない。12時過ぎに妻の兄がクリニックに様子を見に来たらしい。私は10分前に目覚め、帰宅途中のコンビニで買い物をしていた。義兄はクリニックに私も車もないことを妻に伝え、その足でゴルフ練習場とジムを探してくれたらしい。こうして行方不明になった私を妻、娘、妻の母と兄が捜索し始めた。私の行きそうなところは?浮かんだのはTSUTAYAとコンビニだけだったとか。そうとは知らずコンビニで買い物して帰宅した私は、妻の車がなくて誰もいないので「こんな夜中にどこにいるの?」と妻に電話をかけ「あなたをみんなで探してたのよ!」と言われた。帰宅した妻からの第一声は「無事で良かった。心配したよ」だった。さすがにそう言われると私も反省し、ひたすら謝った。

なのに2日後にまたやってしまった。

「このままだったら長生きできないよ。これから楽しいことがたくさんあるのに今死んだら損するよ!」と妻に言われ、早寝早起きしようかなと思ったけど、う~んたぶん無理かなぁ。

 

院長の独り言 その138   <ノーマジーン:2013年08月号>

椿ちゃん

フランス在住のハーフの姪が今年も我が家にやって来た。

毎年夏に1ヶ月我が家に滞在するが、今年は同じように日本人の母とフランス人の父を持つ、同い年のハーフの椿ちゃんを連れてきた。二人共高2の15才。椿ちゃんのお母さんの実家は鹿児島の枕崎。そこに15日間二人で滞在し、残りの17日間は我が家の番です。期間はいつもの半分だけど人数は倍、さてどっちがいいのやら。

2人の少女は「しまむら」と「ユニクロ」と「100均」が大好き。最初は妻が車で連れて行ったようだが、その後は妻の書いた地図を持って、自転車であちこち出かけていく。「日本に来てから太っちゃったからダイエットしなきゃ」と2人で汗をかきながら自転車に乗ってプチ冒険しながらお買い物。国は違えど、女子のダイエットは全世界共通らしい。

人数が増えれば洗濯物も増え、料理も大変だし部屋も汚れる。「働かざる者食うべからず!」が家訓の我が家では、甥だろうが姪だろうが、またその友達だろうが、我が子と同じ様に手伝いをさせる。掃除機かけに洗濯物干し、お風呂掃除に食器の片づけ等々。しかも手を抜こうものならば、「うちの畳み方はこうだから覚えてね!」と洗濯物の畳み直しをさせられるし、「あらっ、こんなところにゴミが落ちてる。悪いけどここだけもう1度かけといてね。」と掃除機のかけなおしをさせられる。怒るのではなく、やさしい言葉でやり直しを命じる妻に、子供達は素直に従い、2度と手抜きをしなくなる。妻は人心掌握術に長けた恐るべき日本の母である。私ももちろんコントロールされてますが・・

話を元に戻すと、我が家に滞在した後は、とても子供達が優しく働き者になって帰って来るとその親たちに喜ばれる。今日は椿ちゃんが初めて掃除機をかけている。フランス語禁止の我が家で言葉に不自由しながらも作業している。「やり直しがないように頑張って!」と心の中でエールを送る日本の父です。

 

院長の独り言 その138   <ノーマジーン:2013年08月号>

スピーチ

「お盆に帰省するので遊びに行きます」と神戸在住の元スタッフから妻にメールが来た。開業して満13年、昔のスタッフとも今だに付き合いがあり、本当にスタッフには恵まれたとつくづく感謝している。スタッフ間のトラブルもなく、結婚、出産、引っ越しでの退職がほとんどで、退職後も子供を連れて受診してくれる人が多く、有り難い限りである。

難を言えば、現スタッフは大半が10年前後勤めているので、いつの間にか平均年齢が上がったっ事と、家庭に収まり切れないつまり結婚に不向き?なスタッフが多い事。

そんな中、2年前に受付に入った最年少スタッフが結婚することになった。「結婚なんかせん方がいいよ!」と茶々を入れたかと思えば、ノリノリで「結婚式には何を着ていく?」と興奮状態のバツイチスタッフに妻も混じってスタッフ全員での相談会という名のおしゃべりが始まるのである。とりとめのない話が入り何度も脱線していたのだが、いつの間にか「余り着る機会がないので今回は着物にしよう!」と決まってしまった。

やる気満々で「私達も振袖を着てもいいんですか?」とバツイチの二人が妻に尋ねた。「振袖は未婚女性が着るもので、あなた達の様に離婚して独身なだけでは未婚と言えないから普通は着ない、でも着たいならば着てみたら?どこかの演歌歌手みたいでうけるかもよ。」とみんなで大爆笑。女性陣の横でず~と聞いていた私も「私も羽織袴で行こうかな!」と仲間入りを試みたら「先生、結婚式の写真をお願いしてもいいですか?」と花嫁からお願いに20年ぶりの羽織袴は却下となった。そしてカメラマン兼主賓挨拶が私の当日仕事となった。

撮影も主賓挨拶も経験があるとはいえ、今度は招待客250人の大きな結婚式でのお役目である。多人数の前で冷や汗かいて挨拶した後にカメラを抱えて写真を撮りに行く姿を想像してすでに胃が痛い状態である。挨拶の出来が良くなくても来賓の方々はカメラを向けたら笑顔をくれるのだろうか、うちの女達のテーブルで盛り上がるんだろうなぁ。

結婚式まで1ヶ月、ネットで「結婚式の挨拶」を検索してスピーチの内容に苦慮している小心者の私です。

 

院長の独り言 その139  <ノーマジーン:2013年10月号>

お弁当大作戦

毎年秋になると娘と妻が女二人旅をする。その度に私のお昼御飯のお弁当をどうするかで嫁は頭を悩ますようだ。作り置きして冷凍したり、お弁当のいらない曜日を選んで旅行計画を立てたり、そんな妻を見た娘が「スタッフにお願いして一回ずつお弁当作ってもらったら?」と、そのアイデアに乗るやいなや、嫁はスタッフみんなにメールを打ち出した。

「皆さんにお願いがあります。私が不在の間に先生に1回ずつお弁当を作ってください。お弁当とおかず代1000円(1回)をお渡しします。何でも食べてくれますのでメニューは任せします。ただし冷凍食品使用禁止。他の人に作ってもらうの禁止。宜しくお願いします。」

こんな内容のメールにスタッフはどう返信してくるのか?「先生のお弁当なんか無理です!」と返ってくるんじゃないかと予想した。それにしても妻のメールは強引である。普通は作ってもらえませんか?と尋ねるだろうに、決定事項に禁止事項までつけ、報告メール形式だ。ドキドキワクワクしながら最初に返ってきたメールは「先生のお口に合うかわかりませんが頑張ります!」という前向きな嬉しいメールだった。そしてそれに続いて同じようなメールが続いた。

「さすがうちのスタッフやね~!偉い!」と喜ぶ妻の横で「これはスタッフの俺に対する愛情やろうか?それとも奥さんとスタッフとの友情やろうか?」と聞いてみた。「スタッフのあなたへの感謝に決まってるやん!」と妻はにっこり微笑んだ。もちろんスタッフの手作り弁当は写真に撮っておきます。

 

院長の独り言 その140   <ノーマジーン:2013年11月号>

お弁当大作戦 その後。

7人のスタッフに作ってもらったお弁当、気になりませんか?「お弁当どうだった?」旅行から帰宅した妻も、やはり気になったようだ。一言でいえば、どれもみんな美味しかった。たった一回のお弁当で、自分の女子力を判断されるようなもの。頑張るしかないですよね。まさに一食入魂!

独身女性ならば、付き合いだした最初の彼に作る最初のお弁当。子供のいるお母さんならば、子供の初めての幼稚園の運動会のお弁当。ついでに旦那の両親も一緒に食べる予定。ぐらいのプレッシャーの中で作られたお弁当が、簡素でまずい訳がありません。

まず、品数が多いこと。そしてどれも手がこんでいること。アスパラガスやおくらはベーコンで巻かれ、卵焼きは星形をしていたり。「素敵なお弁当」みたいなタイトルの本でアイデアを得たのかな?

表現力に乏しい私はうまく言えないけれど、グルメレポーターの彦摩呂ならば「口の中に広がる味の遊園地や~」とか「味のIT革命や~」と叫ぶだろう。

一番あがり症で緊張しいのスタッフから始まり、開業当初からいる古株スタッフが最後をしめた。「順番はどうやって決めた?」と尋ねると「みんな平等にあみだくじです!」とのこと。何日も前からメニューで悩んだり、作ったおかずを入れたり出したり、それはそれは大変なプレッシャーだったようだ。スタッフの皆さん、ご馳走様でした。

旅行から帰って来てお弁当の写真を見ながら「みんなすごいね~。手がこんでるね~。」とニコニコの妻。「年に一回にしてよ!」と慌てる私。「年に一回はいいだぁ。」とほほ笑む妻。墓穴はこうして掘られるのである。

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