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院長の独り言vol.091-095
院長の独り言その91 <ノーマジーン:2009年09月号>
「愛妻」
「院長の独り言」を読まない妻は、色んな人から「読んだよ」と言われ、今月の内容を察するようだ。妻を知っている人はまだしも、見た事のない人が想像する妻のイメージは、野村サッチーやジャガー横田と知り私も驚いた。
確かに私はねずみ年で、妻はとら年だ。肉体的な力関係は仕方ないとしても(身長差は25cm強で、体重差は40kg強。私が少し太り、妻が少し痩せれば倍の体重である)結婚して21年間ケンカをした事はない。私が怒って一方的に怒鳴る事はあっても、妻が反論してヒートアップした事はなく、私が落ち着いた頃に冷静に諭され、結果的に私が謝ることもある。
毎日の弁当には冷凍食品を入れずに子供達と私に作ってくれる。息子のランドセルは卒業式の翌日に捨ててしまうぐらい物離れが良いので家の中はすっきり片付いている。子供達は中学生や高校生になってもお妻が大好きで、「うざい」とか「くそばばあ」と言った暴言は我が家では無縁。(言わないだろうし、言ったら妻ではなく私の出番!)「何か私は恐妻みたいに思われてるよ!」の妻の一言に、この場を借りて訂正をしないと、私の老後はヤバいと心配です。と言う事で、少しはイメージが変わったかな? 今月は「愛妻家の独り言」でした。
院長の独り言その92 <ノーマジーン:2009年10月号>
「トラウマ」
9月の末に家族で沖縄に帰る事になった。従兄弟の結婚式に出席するためである。しかも親族代表のスピーチ(乾杯前)という嬉しい?おまけ付きだ。大学在局中に同僚の女医さんと掛け合いで友人の披露宴でスピーチをしたことがあり、爆笑の渦の中拍手喝采を浴びた。良い思い出である。
そして開業後、元スタッフの結婚披露宴で主賓の挨拶を頼まれた。過去の輝かしい記憶が有ったので、妻の「下書きをして必ず見ながら挨拶してね」という忠告を無視し、自信たっぷりにマイクの前に立った。ところが、乾杯前の主賓の挨拶は友人代表スピーチと訳が違った。シーンと静まり返った中、スポットライトが焼けにまぶしく感じられ、体中から汗が噴き出した。そして完璧に記憶したはずなのに頭は真っ白になった。惨敗である。出席していた妻もスタッフも背中に冷たい汗をかく事になってしまった。
以来主賓の挨拶は断っていた。今回も「引き受けないで!」との妻の願いもあり、辞退したものの従兄弟と親戚からの再三の依頼に断りきれず結局は引き受ける事になってしまった。「ちゃんと下書きを読み上げるから」と言っても、妻はため息。妻もトラウマは消せないようだ。沖縄か福岡に台風直撃して飛行機欠航しないかなー、従兄弟には幸せになってて欲しいけど・・。
院長の独り言その93 <ノーマジーン:2009年11月号>
「トラウマ2」
沖縄での結婚式の挨拶は、従兄弟なのに祝辞だと知り、過去の苦い経験がよみがえった。今回は8時間かけて準備した原稿を読み上げるから大丈夫だとタカをくくっていた
当日。沖縄ではいつもの事だけど、招待客は披露宴会場に着席後直ぐに飲み始める。結構有名はホテルでの披露宴だがアロハで来る人もいる。私も緊張を緩めようと皆に断りビールをガブ飲みした。しばらくして新郎新婦が入場し披露宴は始まった。当然すぐに私の番である。スポットライトの中演台に上り、緊張はMAX。ビールのせいか汗も半端じゃなかった。原稿に落ちる汗、息が荒い、正面を向けない。喋りだすまでの3秒が永遠に思われた。
自己紹介をしているうちに「ゆっくり読んでね」と言われた事を思い出し
、新郎のエピソードを交えながら進めて行く。でもだんだんと早口になった。そして、私を実の息子の様にかわいがってくれて17年前に他界した新郎の父(伯父)の事に話がおよんだ瞬間 不覚にも涙が込み上げてしまい言葉に詰まってしまった。
まるでレコード大賞新人賞を受賞して泣きながら唄う歌手の様に涙で言葉にならなかった。鼻水をすすり上げながら、どうにかこうにか全文を読み上げ挨拶終了。「早口だったけど良かったよ」と妻や親戚からの一言でホッと一息。でもグズグズだったと反省。その後の酒はうまかった。
感激して泣きながら唄う歌手を見ていて今までは「嘘泣きじゃない!?ちゃんと唄えよ!!」と冷めた目で批判していた事を反省させられた一日だった。
院長の独り言その94 <ノーマジーン:2009年12月号>
「仏教徒」
今欲しい物は何?と聞かれたら、もちろん「カメラのレンズ!!」と応えます。
「今年はサンタさんは来てくれるかな?」と妻にそれとなく打診したら、「うちは仏教徒だからねぇ〜」とニッコリ。やはり夢のレンズまでの道のりは長そうだ。
そんな中、産婦人科時代の先輩医師が、新しいカメラと私の欲しいレンズ一式を買ったことを知った。カメラ屋の店長から「先生が勧めてくれたお陰で、カメラとレンズ2本買って頂きました」とお礼を言われ、先輩医師と一緒に飲みながらカメラ談議をしたのを思い出した。密かにコツコツへそくりをしていたのに、先を越されて焦ってしまった。「〇〇先生が僕が欲しかったカメラとレンズを大人買いしたとよ、よかね…」と羨ましそうに妻に訴えてみた。「人間欲しい物があるのは幸せよ! それを買うために頑張れるでしょう?」と逆に励まされてしまった。「紅葉にイルミネーション、今しかないのに、今レンズが欲しいのに!」とジレンマと戦いながら「お年玉」を密かに期待する仏教徒の私です。
息子は「DSがいい、LLよろしく」とこっそり手紙をくれました。お前も仏教徒だろとこっそり突っ込みを入れる私です。
院長の独り言その95 <ノーマジーン:2010年1月号>
「花園」
娘の小学校時代の同級生が、高校ラクビーで花園出場を決めた。花園と言えば、高校ラグビーの甲子園である。県決勝では競技場のグラウンドまで降りてTVクルーや新聞社のカメラマンに混ざって関係者のような顔をしてライン際から撮影した。
優勝した瞬間は我が子の事のように嬉しかった。九州大会や県選抜対抗そして今回と私が撮影に行った試合は全て負けなしである。幸い1回戦は日曜日に決まったので応援&撮影に行くつ予定にした。スタジアムの大きさをチェックし、グラウンドに降りられなかった事を考えて買えば70万円以上する超望遠レンズと40万円相当の連写機のレンタルWP予約した。心は既に花園である。妻も行くと思っていたら、やんわりと断られ、「あなたは雨男だから気をつけてね」と忠告を受けた「ちゃんと対策してるもんね」とニンマリ。レインカバーは入手済である。
先日県大会決勝のTV収録DVDを持って来てもらい、家族で観戦。グラウンドで撮影している私を発見、皆で大爆笑だった。グラウンドの端でもTV初出演。「これは良いかも」とまたニンマリ。甲子園の応援団やチアガールのように選手出なくても全国区のTVに映る事を密かに期待している私です。
フレー・フレー荒尾! ガンバレ・ガンバレ木村!
後日談
しっかりと花園に行って来ましたが応援むなしく初戦敗退。でも腕章やスタッフジャンバーの人たちに囲まれながらちゃっかりとライン際で連写して来ました。