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院長の独り言
院長の独り言 その186 <ノーマジーン:2017年8月号>
いとこ
沖縄在住のいとこが、旦那を連れて、5日間我が家に遊びに来た。雨女なのか雨男なのか、北部九州の記録的豪雨の日にやって来た。携帯では避難勧告が何度もあり、テレビで河川の氾濫や地滑りの映像を観た友人や知人からは大雨を心配する連絡が次から次に入っていた。湯布院、別府、長崎と案内する観光地をガイドブックで調べていたものの、予定通りには行かないものだ。
結局、自宅で毎晩明るいうちから酒盛りをし、昔話に花を咲かせた。彼女の顔のホクロを取ったり、旦那の背中の腫瘍の手術もした。
私より一回り年上の彼女は、私が京都で生まれた時も叔母と一緒に東京から蒸気機関車に乗って会いに来てくれたらしい。「小さいころ、秀樹は可愛かったのにね~」が彼女の口癖で、私は「こんなに可愛くなくなってすみません」と謝るのが常である。クリニックに来ても「秀樹!秀樹!」と呼び捨てにされる度に力関係が浮き彫り。私の威厳は・・・。
私が小学生の頃、東京の大学生だった二人は、夏休みに帰省しては色んなところへ連れて行ってくれた。恋人同士の大学生だった二人も、50年の時を経て孫もできたが相変わらずなかなか毒舌な夫婦になっている。何度も離婚危機を乗り越え、お互いをけなしながらも、いいコンビだと思う。どっしり座ったままの彼女と、よく動く旦那、夫婦は色々だなあと思った。