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院長の独り言

院長の独り言vol.086-090

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院長の独り言その90    <ノーマジーン:2009年08月号>

「高所恐怖症」
大分県にある久重夢大吊橋に初めて行った。昨年まではたくさんの人出で受付から橋まで1時間待ち、渡り始めても数珠つなぎでノロノロだったらしいが、最近では行楽シーズン以外なら大丈夫と聞いて行ってみたのだ。橋の上からは「震動の滝」も見える絶景で撮影しながら渡り始めた。ところが元気だった妻の様子が変だ、「気分悪ーい、ムカムカする」と言い出したのだそこで初めて妻は自分が高所恐怖症だと思い出したようだ。(東京タワーでも同じだった)橋の歩道はグレーチング構造(網状、下が見える)なので視線を少し下げれば谷底、足元を見れば谷底なのである。橋の端を震えながら半分まで渡った所で「下を見るとお尻がムズムズする!歩けなーい」と遂に妻の足が止まってしまった。警備員に休んだら動けなくなるよと言われ手を引っ張り何とか対岸まで渡った。少し休息を取りジュースを飲みながら「戻れないなら車を取りに行ってくる」と話すと、「怖い!でも慣れてきた!」と言いながら携帯で景色を撮影しながら私の手を借りず戻って行った。「もしかしておなかがすいて気分が悪かったのかも!」と一路日田まで戻り昼食はステーキを注文。美味しそうに食べる妻を横目に「高所恐怖所の原因は低血糖?」と早過ぎる回復に感心するばかりだった。

院長の独り言その89    <ノーマジーン:2009年07月号>

「レンタル」
娘の高校生活最後のバスケットの試合があった。平日の唐津、全く勝ち目のない強豪校と観戦は諦めていた。でも10時試合開始と知り、大学病院に午後中だけ医師の派遣をお願いしてみた。試合5日前に医師の確保ができ、当日朝7時に出発した。
高校の体育館は暗く、選手は交錯し、動きが速いので撮影は非常に難しい。そこでネットでプロ用のカメラをレンタルした。試合中、私はコートサイドからバシバシと撮影(プロの方、お邪魔してスンマセン)。唐津へ向かう車内で妻から、観戦中に娘にヤジを飛ばさない事を約束させられたので1300枚程黙々と撮った。第1クオーターまで良い試合だったが、その後は大差を付けられ惨敗。試合後の子供達の涙に私もウルウルした。帰りの車内で妻から「大学の先生の代診代とカメラのレンタル代、お金のかかった撮影だったね。ところでカメラはいくらするの?」と聞かれた。これは購入許可が出るかなと思い「買うと50万、レンタルして賢いやろ?」と自慢げに話せば、妻はニヤリと笑い大きくうなずいた。この先、私が何かを欲しがる度に「とりあえずレンタルしたら?」と妻は言うんだろうなぁ〜。

院長の独り言その88    <ノーマジーン:2009年06月号>

「物欲」
同じ学校に通う娘と息子の体育祭で約1700枚撮影した。その後、写真をパソコンで編集しスライドショーDVDを作ってTVで見せたら、大好評。嫁に誉められ調子に乗り、撮り貯めた他の行事の分もを制作。しかしパソコンが古いモデルなので遅いし、メモリもハードディスク容量も足りない。当然買い換えたい、「DVDがもっと短時間で簡単に作れるから」と息子をそそのかし、パソコン購入の許可をもらえるように言いに行かせた。「お母さん、お父さんにパソコン買ってあげてよ」と息子のお願いに、とっても優しい声で「うちにはお金がないのよね!君の月謝も高いし、老後の資金もいるしね。」と妻。「じゃあいいから」とすぐに諦める息子。「役に立たないマザコンめ!」と思いながらも「お金がないって言われたら俺も何も言えないんだよね〜」とつぶやいた。「カメラ購入の為に必死で作ったヘソクリと、幾つかレンズを売って、今のパソコンを下取りに出して買おうかな?パソコンよりもレンズかな?新しいドライバーも欲しいしな」と趣味に対する果てしない物欲と戦いながら、唯一家族も喜ぶスライドショーDVDを遅〜いパソコンで作っています。

院長の独り言その87    <ノーマジーン:2009年05月号>

「強行」
カメラオヤジの私は今年も桜を追いかけて頑張りました。神崎宝珠寺の「ヒメシダレ桜」、眼鏡橋の「桜街道」、阿蘇の「一信行の桜」、「熊本城」と足を伸ばし撮影に行った。その中でも私の一番は「浅井の一本桜」である。去年の経験からネットで開花状況を調べ、三部咲の頃から現地の下見を怠らず撮影に備えた。休日の夜明け前から阿蘇→熊本城を撮影し午後に帰宅。夕方から「浅井の一本桜」へと強行した。17時30分到着したがまだ寒い、機材を抱えて急いで池の畔に向かうがすでにたくさんの三脚が並び愛好家が日没と点灯を待ちかまえている。日没直後のわずか20分間の幻想的な姿を撮るために待ちかまえているのだ。どうにか私も場所を確保し1時間半待機した。その瞬間がやってきた、歓声と伴に一斉にシャッター音が水面に鳴り響く、紺色の夜空と桜の大木と水面に映った逆さ桜の姿ははやはり綺麗だ。暗いため30秒に一枚しか撮れないが夜空が真っ黒になってきたので撮影終了。寒空の下2時間過ごした甲斐があり満足だ、付き合ってくれた妻や義母も楽しんだようだ。だが翌日は過労でヘロヘロになり、どうにか仕事はできたが帰宅後はベッドで過ごす羽目となってしまった。来年はこんな無理はできないかも。

院長の独り言その86    <ノーマジーン:2009年04月号>

「墓参り」
沖縄出身の私は、墓参りと親、兄弟、親戚に会うために家族で年に一度帰省する。今年は母の喜寿のお祝いと3ヶ所の墓参りをした。その内1ヶ所は私を可愛いがってくれた叔父の墓だ。帰省のたびに仏壇には手を合わせるものの、場所を忘れたので、母が道案内をしてくれた。ところが「17年前に一度来ただけだから」と言い訳をする始末、「弟の墓だろ!地元やん、俺と変わらないやん」と心の中でツッコミつつ指示されるまま何度もUターンをした。30分後「分からんさ〜」と母はギブアップ。その時ナビ画面に霊園の文字があるのを妻が見つけ、どうにか近くに辿りついたが広い!「叔父の墓の場所は叔母に聞くのが一番よ!」と妻が叔母に電話をしたら、「桜の木の下でお隣は○家の墓」との返事。「桜の木?たくさんあるぞ」と更にツッコミながら何度も電話でヒントをもらい、皆で宝探しならぬ墓探しである。ゲーム感覚で我先にと散らばり雑草だらけの道なき道を歩き廻る。息子は沖縄独特の大きな亀甲墓の上を渡り歩き、「罰当たりが!」としこたま叱られる始末。で結局誰がお墓を見つけたかって?
もちろんアンマー(母)ではなくトウジ(嫁)です。

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